サトウナツキ インタビュー前編|絵と言葉。夏と海。

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今回は現在大阪で個展「それは掬いの話、あるいは。」を開催中の
サトウナツキさんへインタビューしてきました。

自由な曲線に質感のある色で、独特な空気感を持つ
サトウナツキさんのイラストレーション作品。

京都で人気の路地裏3坪雑貨店の看板イラストを手がける他に
美大生に人気のあるフリーマガジン「SHAKE ART!」に掲載された経験もお持ちです。

その他にもコラージュやTシャツ、マッチ箱などを作っておられ、
個展やグループ展、ハンドメイドのイベント、ライブペイント、
MV作成やフライヤーデザインなど、とっても幅広く活躍されています!

4回目となる個展の前に、学生時代のお話や
初めての個展の時のお話などをお伺いしてきました。

プロフィール

サトウナツキ

三重県出身 大阪府在住
京都精華大学版画コース卒業

絵と言葉。
夏と海と音楽が好き。

活動歴

<2017>
奨励賞グループ展示 今日、鍵は開けておきます(アトリエ「空白」・大阪)

<2016>
合同年末展示(アトリエ「空白」/アトリエ三月・大阪)
企画公募展 鏡の中の少女展(アトリエ「空白」・大阪)奨励賞受賞
若き表現者のためのコレクション展 vol.5(ギャラリー菊・大阪)
京都精華大学卒業・修了制作展(京都市美術館・京都)
個展 そんなこともあったね。(Three Star Kyoto・京都)
個展 この風が吹いてばかりだ(kara-S・京都)

<2015>
路地裏 秋の鑑賞会(路地裏3坪雑貨店 御幸町三条店 別館・京都)
PRINT & ZINE展 (kara-s・京都)
ハンガノトビラ(kara-s・京都)
街中でただすれ違うだけの私達でしょうか?(art space X・愛知)  
引用大感謝祭 版画コース3回生企画展(京都精華大学・京都)
個展 白昼夢に潜った日記(Antenna Media・京都)(涙橋ギャラリー・三重)

<2014>
二人展 こんな子に育てた覚えはありません(京都精華大学凹スペース・京都)
記憶の底、蜃気楼のむこう(河田町の民家の方のガレージ・福井)
華麗なる遅刻魔 版画コース3回生有志展(ギャラリーフロール・京都)
きら星展(同時代ギャラリー・京都)
第15回 ポストカードコレクション 2014Summer(be-KYOTO・京都)
PRINT/ZINE展 /ZINE展示販売(つくるビル・京都)※阿波和紙伝統産業会館(徳島県)へ巡回
調和と不調和の昇華(art space X・愛知)

<2013>
第12回三日展(Art Forum JARFO・京都)
glöggのクリスマス2013(glögg・大阪)
ハタシノワタチ展(名古屋市民ギャラリー矢田・愛知)
マッチ箱店(graph gallery・愛知)
京都精華大学版画コース一回生進級制作展(京都精華大学・京都)

<2012>
第8回三日展(Art Forum JARFO・京都)
うるしの里 中道アート(中道通り・福井)

<2009>
(●´∀`●)展( 四日市市立博物館・三重)

<2008>
予備校生徒作品展『うそ』(四日市市立博物館・三重)

※グループ展、個展のみ抜粋

インタビューへ

-京都精華大学の版画コースへ行った理由は?

実は別の、公立の美大が第一希望だったんです。(笑)

でも、私立も受験するとなったとき、私立へ行くなら
京都方面の美大がいいなって思っていて。

当時通っていた画塾の先生に相談して考えた結果、精華を受けました。

版画コースとイラストコースを受けたのですが、
版画の方が色々できそうだな~と思ったのと、
当時はガッツリイラストを描いていたわけではなかったので版画にしました。

結果論になっちゃいますが、今は精華に行って本当に良かったなあって思います。

-昔から画塾は通われてたんですね。当時から美大を志望されてたんですか?

中3から通っていたんですけど週1とかの頻度でした。

「美大行くぞ!」という気持ちはそこまで強くなかったんですが、
高校へ上がって通う頻度が多くなったり周りの環境に影響されて
「私も美大行きたいな」っていう思いになりました。

-今の作風はいつからですか?

大学入学前に今までの画風とちょっと違う物を描いてみたいなと思って
試しにバーっと描いていたらしっくりきたのがキッカケです。

それまではちょっと違う感じのイラストだったり
ファインアートとか、コラージュをしてました。

イラスト歴よりコラージュ歴の方が長いんですよ笑
小さい頃は少女漫画の絵とか描いたりしてましたね。

(あの揺れた日の話|2013年)

-確かに。作品ファイルとかを見たときにコラージュ作品が多くあって気になってました。
コラージュを始めたきっかけは何ですか?

昔、森ガールって流行ったじゃないですか。

花柄のレターセットとかエッフェル塔とかマステとか…
私がちょうど高2くらいの時、
自分で切ったりしてコラージュができるレターセットみたいなのを
姉が通販サイトで間違って頼んでしまって…笑

「これいらない」と言ってたので「ちょうだい!」と貰って
「これ楽しいな〜」となったのがはじまりです。

-女の子を描くのは女の子が好きだから?

自分が女子だからですかね?感情を乗せやすいです。

ポジティブな気分の女の子あんまり描かないですね。
幸せな絵は、他の作家さんの絵を見て満足しちゃうんです。
そうじゃないものは自分で吐き出さないと消化できないからかもしれないです。

-今は口を描かれていない作風ですが、昔はあったんですね。
絵を描く際に「ここはすごくこだわる。」とかありますか?

いつの間にかなくなってましたね。
目と髪型は結構描き直します。

構図についてはまだまだ模索中ですね。

-個展っていろいろ大変だと思うんですけど初めての個展から
1年に1度ペースで開催されてて次の個展で4回目ですよね。
これは定期的にしようと思って意識されてるんですか?

定期的にしたい、という気持ちはあります。
今までの個展は、ありがたいことにお誘いいただき、開催することができたものなのです。

一年に一度はやりたい、という自分の気持ちと、
誘っていただいたタイミングが合わさって、続けていけています。

-思い出深い展示会は?

大学二回生の時の「ハタシノワタチ展」は
初めて自分たちで企画したグループ展だったので思い出深いです。


(「ハタシノワタチ展」展示風景)

私の友達と、またその友達の通っている大学の友達と…という感じで4人でしました。
ちょうどこの年が、展示メンバー皆が20歳になる年だったので、
それぞれが思う20歳をテーマに作品を制作しました。

スカイプで連絡取り合ったりとかしながら、
1から初めてした展示会だったのですごく印象深いです

“作品を売る”ということ

それと、初めての個展も思い出深いです。
私が同時代ギャラリーで参加していたグループ展の「きら星展」で
作品を見てくれて連絡をくださった方がいて。

その子は私と同い年の女の子で、東京から京都のアンテナメディアに
インターンをしに来ていた子なのですが、
「自分が京都にいる間に、誰かの個展をキュレーションしたい」と思っていたみたいで。

私の作品に対しての想いを丁寧にお話してくださったり、
私の話もとてもよく聞いてくれる子で、
また、物事に対する感覚や、言葉が好きであるという共通点もある子でした。

その子に個展のお誘いをされ、開催するに至りました。

開催中も、毎日色々な方が来てくれて、
その度に色々思ったり考えたりして…勉強になることが多かったです。


(初個展「白昼夢に潜った日記」展示風景)

-初めて個展をした後って何が一番変わりましたか?

色んな人が自分の展示を見るために来てくれて、
誘ってくれた子とか、アンテナメディアのスタッフさんとかも
「この作品はどうしてこうやったの?」とかいろいろ聞いてくれたり…。

毎日考えることがあったので考え方は結構変わりました。

例えば、この個展の時は展示だけで販売をしなかったんですよ。
物販もしていなくて。

作品を売るって感覚がまだなかったのもありましたし、
自分の作品を手放すのもなんか嫌だなっていうのがすごく大きくって。

そしたらスタッフさんに「作品は売った方がいいよ」って言われて。

「手放したくない気持ちはわかるけど、
手放すことでなくなっちゃったっていうストレスが生まれて、
そのストレスはまた次の作品を作りたいっていうエネルギーにもなるし、
生み出した作品って自分のためじゃなくて
ほしいって言ってくれた人のためにできたものなんじゃないかな?

だって、その作品は家に持って帰ったら倉庫に眠るわけでしょ。
でも買ってくれた人はきっと陽の当たるところに飾ってくれるよ。」

って言われて、すごく納得したんです。

そうやって大事にしてくれる人がいるならそっちのほうがいいじゃんって思って、
それから、作品を販売するということに前向きになりました。

-なるほど。どの作家さんも作品を売るということに対して
いろんな考え方をお持ちですが、前向きで素敵な考え方ですね。

後編へ続く!

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