江村玲 インタビュー後編|自分の中にある感情や言葉を、自分の思う美しい世界で

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前回の「江村玲 インタビュー前編」から引き続き、
作家活動していく上で考えられた事や
画材、制作について細かくお聞きしてきました。

「作家」として活動するまでと、活動してから

−江村さんの中で印象にのこってる作品はありますか?
やっぱり4回生の時の卒業制作が大元になってます。

これがきっかけで「絵を描いてるのって楽しいな」とかいろいろわかったんです。
それまでは絵に対してそこまで真面目じゃなくて。
与えられたものだけをするというのが多くて
課題とかこなすだけだったんですけど、
卒業制作の時は「自分がやりたいこと」「表現したいこと」っていうのを
突き詰めていって深く考えれたことが自分の転機かなと思うので
卒業制作の作品は思い出深いです。

−これから作家として活動していきたいと思ったきっかけもそこですか?
そうですね。
作家としてというよりはその時点では
描き続けれたらいいなっていうレベルでした。

−絵でお金をもらって食べていこうと思った瞬間は?
やっぱりアートダイブで色んな人から「展示やってみないの?」と
言っていただいたところがあって
ちょっとやってみようかなと思い、実際に出してみてると
絵がありがたいことにお迎えいただいたりして、「これ続けてみたいな」と。
それが「禁じられた少年」の時ですかね。そう思いました。

−12月からSUNABAギャラリーさんの取扱い作家さんになられましたが
それまでのフリーの作家の時と何か変わったことはありますか?

絵や制作するにあたっての意識が変わりました。
例えば絵を描いたからタダで渡すとかは
本当に買いたくて買ってくださってる人がいるのに
失礼だとか、そういうことを教えてもらって、
絵一枚に対する価値観とか認識の仕方が変わりました。

画材、制作について


−全部アクリル絵の具ですか?
いろいろ使います。水彩とかでさらっと息抜き程度に書いたり
アクリル絵の具でガッツリ書いたり…。
画材もいろいろ使ってみたいなと思ってて
今後は顔彩とかもやってみたいです。日本画とか。
緑とか青ですごい綺麗な色があるので好きです。

−筆にこだわりは
よく買い換えるので画材屋さんに売ってる
普通の安くて使いやすそうなナイロンの面相筆です。

−茶色い絵の具使われてるんですね。
これ結構下地に使う色で、上から白で重ねていくのが好きです。

−深い色で下地を塗ってから明るい色で浮かせていくように描かれてるんですか?
描き方はバラバラで、そういう風にしていくこともありますし
こってり立体的ぽくしたり色々あります。
薄塗りで重ねていくのが好きなんですけど
色の上に下地を作ってそれが活きるように色を塗るのが好きです。

アクリルって盛り上げたり薄塗りしたり色々出来るじゃないですか。
日本画っぽくしたり油絵っぽくしたり、水彩っぽくしたりとか
自由にかけるのでそこが面白くて好きですね。

−アムステルダム、リキテックスのアクリルであるこだわりは?
ターナーでも悪くはないんですけど盛り上げたい時にひび割れしやすいって聞いたので
リキテックスの方が自分のやりたいことにあった画材かなと思って使っています。

ターナーのものでジャパネスクカラーっていうのがあるんですけど
独特の感じが出ますし色がきれいなので、それも好きです。

−緑はどう使うんですか?
いろいろ使いますね。白と組み合わせると日本画っぽい緑ができるので葉っぱとかに。

(実際に緑と白と組み合わせて描かれた作品)
日本画の色合いが好きなのでそれに近づけるようにできたらいいなと思ってやってます。
赤は手とか目元とかですね。

−何フェチですか?
目の中を描くのが好きですね。目元とかは描くの好きです。
目が決まったら結構よし!ってなります。
手も好きですね。ゴツゴツした感じの絵を描くのが楽しいです。

−肌色は混色して作らないんですね。
そうですね。
混色して色を作ってから塗るというよりかは
重ねて重ねて色を変えていったりして色を作っていきます。
逆にさっきの緑を日本画っぽく使いたい時は混ぜてますね。

−紙の選び方はどうされてますか?
決めてなくってキャンパスで描いたり水彩紙を使ったり
その時のやりたい作品に合わせて色々試しています。

ガツガツ盛り上げたい時はキャンバスにしてジェッソ使ったりとか。

平たい画面でしっとり描きたいなって時はそのまま紙を使って塗ったりとかです。
ケント紙もすごい面白くて、日本がっぽさが出せるので好きです。
面白い乾き方というか、面白い形がすごい残ってくれるので楽しいです。

−クロッキー帳にはラフを?
そうです。
色鉛筆で色の配置とか考えてます。

(実際に使用されてる色鉛筆と、ラフ)

−作風のこだわりは
「これ!」って決めちゃって、絵が動かなくなるのが嫌なので
これやってるけどちょっと水彩で遊んでみたりとかしてみたら、
これ面白かったから今度はあっちに取り入れてみようとかがあるので
決めないで色々挑戦したり画材も変えたりすることですね。

−作品制作の流れはいつも決まっていますか?
最初に「こういう感じのやつ描きたい」っていうのがふんわりあって
表現するにはどういう風にしたら伝わるのかなって考えて
それに合う言葉を探したりラフを描いたりします。
ラフの段階も結構同じ構図とかで何回か描いてみて、
「これはもうちょっとこうしたほうが良くなるな」とかを
ラフで練り直したりします。これいいなとなったら下絵にして塗っていく感じですね。

(何枚も描かれている同じ絵のラフ)

最後に


−今後の目標はありますか?
良い絵を描けるように、積極的に色んなことに挑戦して、
自分の描きたいものを突き詰めていきたいです。

−ありがとうございました!
こちらこそありがとうございました…!

企画グループ展「SUMMER SALE」開催中!!

今回インタビューさせていただいた江村玲さんが参加されている
企画グループ展「SUMMER SALE」が開催中です!
明日が最終日、18時までとなっております。
江村玲さんの他にも様々な作風の人気作家さんが勢揃いした、
見ごたえたっぷり!な展示会となっております!

明日、5日には江村玲さんも在廊予定とのことなので
インタビューを読んで、もっと掘り下げて聞いてみたいお話などがあれば
ぜひギャラリーへ足を運んでみてはいかがでしょうか?

−会期
2017年6月24日(土)〜7月5日(水) 木金休廊
14〜20時、水曜日18時 入場無料

−参加者
たしまみっこ シマザキマリ 江村玲 白野有 ともわか
中ハシ克シゲ Livia Gnos 大竹竜太

−会場
SUNABAギャラリー
〒556-0005 大阪市浪速区日本橋4−17−15
sunabagallery@gmail.com

詳細はコチラ

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